質問&回答コーナー

第2回 からだの中のしくみ 肺の模型を作ろう

~先生からのコメント~
 たくさんの質問をいただき、ありがとうございます!最初の質問の答えにも書きましたが、私は決して専門家ではないので本当は、みなさんが自分で調べてほしいです。
だから、私の答えだけで満足せず、自分でも調べてみてください。
まず、自分で読めそうな本を図書館で探して読んでみましょう。その本でわからなかったら、他の本で、知りたいところだけ読みます。本によって、書き方が色々違うので、自分にあった本を探してください。
私も、色々な講座をする際、すくなくとも10冊は本を読んで調べています。

★質問1
肺に穴があく病気があるそうですが、それはどういう症状がおきるのでしょうか?
また、それはどのように処置をするのでしょうか?

★★先生の回答
私はお医者さんではないので、間違っているかもしれないし、処置の方法などは、情報が古いかもしれません。一応、知っている範囲でお答えしますが、ご自分でも調べてみてくださいね。

肺に穴があく疾患を気胸(ききょう)と言います。気胸には大きく分けて2種類あって、自然気胸と外傷性気胸です。外傷性気胸はケガや事故で、肺に穴が開く場合です。(ろっ骨を骨折して肺に刺さる、なんてこともあります)。
自然気胸は、やせていて若い男性がなりやすいと言われていますが、その理由はわかっていないようです。発症する原因もよくわかりません。ある日突然、胸の痛みがあり、レントゲンを撮ってわかることもあります。安静にしていて、自然にふさがることもありますが、脇腹に小さな穴をあけて、漏れ出した空気を少しずつ出す処置(胸腔ドレナージ)をしながらふさがるのを待つこともあります。再発することもあるので、破れやすい部分を手術で完全にふさぐこともあります。
タレントの相葉雅紀さんは自然気胸で2回も手術していますが、元気に活躍していますね。彼もやせ型ですね。自然気胸になった人は、やせていて、背が高い、若い男性が多いので
イケメン病とも言うそうですよ!


  
★質問2
走るとなぜ肺がいっぱい動くのですか?

★★先生の回答
走ると呼吸だけでなく、心臓もドキドキします。走ることで、筋肉など体全体の細胞がたくさん仕事をするので、それぞれの細胞に血液をたくさん送って、酸素をわたす必要があります。そのため、血液を送り出す心臓もドキドキと速く収縮します。肺も、その血液にどんどん酸素をわたさなくてはいけないので呼吸を速くして、空気をたくさん吸いこむのです。

★質問3
肺が膨らむとき、その内部にある肺胞はどんな動きをするのでしょうか? 

★★先生の回答
肺胞はとても細い血管(毛細血管)で網のように包まれています。血液の中には、酸素や二酸化炭素を運ぶ赤血球という粒がいっぱい流れていて、肺胞では、肺を膨らましてすいこんだ空気から血液中の赤血球に酸素をわたし、かわりに二酸化炭素を受け取ります。肺が縮むと、受け取った二酸化炭素が多く含まれる空気が吐き出されます。

★質問4
先生は、体のしくみについては何歳くらいから知っていましたか?

★★先生の回答
ごめんなさい。あまりに昔のことでまったく覚えていません。ただ、小さい時から、生き物は大好きでしたし、理科の実験も好きでした。
小学校6年生の時は、土曜日の午後、杉並区の先生方が教えてくださっていた「科学教室」に通っていました。化石掘りに行ったこと、天気図を書いたこと、いろいろな花を花式図(かしきず)で描いたこと、6種類の謎の粉が何なのか実験で確かめたこと、果物が腐る様子を観察したこと、創意工夫展で賞がほしくて頑張ったこと、などなど、今でも鮮明に覚えています。
興味を持ったことは、どんどん自分で調べてみたり、ためしてみたりしてください。
体のしくみについてだけでなく、他の事を調べる中で体のしくみにつながることもある筈です。
色々なことに興味をもって、調べてみたり、試してみたりすることに年齢は関係ありません。
私も今、毎日、知らないことを調べたり試してみたりしています。楽しいですよ!



第4回 竹とんぼはなぜ飛ぶのか

★質問1
竹とんぼの中央が細い理由が知りたいです。
  
★★先生の回答
理由は二つ です。一つは 軽い方が良く飛ぶこと。二つ目は チョット 難しいのですが、同じ 重さなら 「端」の重い方が 回転し易い( 慣性のモーメントが大きい )からです。

★質問2
竹とんぼの羽は2枚のものしかないのですか?

★★先生の回答
多数羽根の竹とんぼも 作れますが、実際には あまり 無い と思います。理由は、羽根の数が多くなると、竹とんぼが重くなること、バランス良く作るのが難しいこと だと思います。

★質問3
飛びやすい竹トンボを作るコツがありますか?飛びやすい竹トンボと飛びにくい竹トンボの違いがあれば教しえて下さい。

★★先生の回答
良く飛ぶ竹とんぼの条件は、①軽いこと、②よくひねれていること( 空気をシッカリ押せます )、③バランスが取れていること です。ですから 飛びやすい竹とんぼを作るコツは、② と③ に気を付けて作ることです。



第5回 水と油はなぜまざらない? ~海のアート~

★質問1
水と混ざる油ってこの世にありますか?

★★先生の回答
水と油は実験でもやったように成り立ちが違うので混ざりません。

★質問2
油に色を付ける方法はありますか?

★★先生の回答
油に色を付ける方法。実験でも使った食紅、あるいは油性ペン、油性絵具、キャンドル用塗料などがあります。
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第6回 浮力のはなし 浮沈子を作ろう

★質問1
PETボトルの水が腐るのが不安で捨ててしまいました。
また遊びたい時は、水を入れたら遊べますか?

★★先生の回答
そうです。水は入れ替えて何回でも遊んでください。「おさかな」はたのしいSDGsです。

★質問2
なぜ、ペットボトルを押すと中の魚が浮いてくるのですか?

★★先生の回答
(1)「おさかな」中には、上に軽い“空気”がと“下”に重い“水”が入っています。
(2)ペットボトルは水がいっぱい入っています。
(3)「おさかな」が浮いているのは、軽い“空気”のおかげです。
(4)ぺットボトルを押すと水を伝わって「おさかな」の“空気”が押されて小さくなり、重い“水”が大きくなって、「おさかな」は沈みます。



第8回 草木染

★質問1
1.どういうところで草木染めが使われていますか。

★★先生の回答
捨てられる運命にある枝葉が手に入ったとき。

★質問2
草木染めした布をしばらく置いておくとにおいはなくなりますか。

★★先生の回答
気になる匂いだったのですね。徐々に消えていくのではないでしょうか。

★質問3
植物のどこの部分(根、茎、葉、花など)も草木染めに使えますか。

★★先生の回答
ほとんど茎と葉を使います。根を使うこともありますが、(紫根、あかね)花を使うのは色素の種類が違うので草木染としては使いません。

★質問4
藍染を体験したときはミョウバンがいらなかったのですが、ミョウバンが必要な草はどうやって見分けたらいいですか?

★★先生の回答
藍染めは染める工程がちがいます。酸化還元によって布に染まります。紫根、紅花も染色の工程がちがいます。

★質問5
こぶな草の特徴や、区内で取れる場所もお伺いできるとよかったです。

★★先生の回答
今回の小鮒草は柏宮公園に採取したものです。小さめのイネ科の草です。



第9回 鳥を知ろう!! 

★質問1
シジュウカラのほかにも、いもむしをたくさん食べる鳥はいるんですか?

★★先生の回答
シジュウカラのほかに身近な鳥のスズメやヒヨドリだっていもむしを食べます。シジュウカラも1年中ず~っと、いもむしを食べているわけではありません。冬になるといもむしがいなくなります。さて、冬は一体何を食べているのでしょうか? 実は植物の実やタネを食べているのです。たくさんの昆虫がいる暖かい時期は、動物食となり、昆虫が少ない寒い時期は、植物食になります。スズメやヒヨドリも同じ傾向にあります。

★質問2
人生で見た一番珍しい鳥は何ですか。そして何で珍しいと思うんですか。

★★先生の回答
人生で見た一番珍しい鳥・・。2種類います!
初めは、「トキ」です。2006年 中国 陝西省洋県(せんせいしょうようけん)の農耕地で野生のトキを見ました。日本でも昔はたくさんのトキがいましたが、当時の日本では、すでに野生のトキが絶滅してしまったため、野外で大空を飛ぶトキの姿を見ることができませんでした。なので、初めて見た時は、とっても感動しましたが、絶滅してしまったことを考えるととても複雑な気持ちになりました。
もう1種類は、「コウライウグイス」です。主にフィリピンなどの東南アジアに生息する鳥ですが、日本国内でも日本海側の地域でたまに目撃されるとっても珍しい鳥なんです。
さて、どこで見たかというと、2021年5月のある朝、自宅(東京都)の近くの公園で発見しました。いままで聞いたことがない鳴き声・・・ギャ~!! とか ピロピロピロ~♪
「えっ!! なんだ? 鳥だよな!?」と鳴き声が聞こえる樹木を見ると・・・いた~!! うぉぉぉ~っ! というくらい、びっくり。まさに南国の鳥という感じです。発見してから約1時間、じっくり観察できたのでとっても幸せでした。



第10回 野菜のたねの図鑑をつくろう

★質問1
サトイモは茎を食べるのではないのですか?会では、サトイモは根の部分を食べると聞きましたが、茎を食べるのではないかと自分は思いました。

★★先生の回答
鋭い質問、ありがとうございます。
はい、質問されたように、サトイモは茎の部分を食べます。教室の中では「土の中の部分を食べる仲間」として分類したと思うのですが、もしどこかの説明の時に「根を食べる」とお話したことがあったら、すみません。土の中の部分を食べる野菜でも「根」を食べるものと「茎」を食べるものがありますが、そこのところまで意識がいくのはすごいことです。普段も興味を持って観察したり考えたりしているのですね。ところでサトイモの食べる部分が「茎」なら、きっと「茎」としての証拠が観察していると見えてくると思います。もしまだ確認していなければ、そのまま放っておくと何かでるかもしれません。是非観察してみてください。また、他の「土の中の部分を食べる」野菜も「根」なのか「茎」なのか、その証拠は見つかるのか観察してみてください。

★質問2
人参や大根の種はどうやって採取すればよいか(自宅で可能か)

★★先生の回答
なんて積極的な質問!をありがとうございます。
大根や人参の、葉が生えるあたりは普段捨ててしまいますね。その部分を少し厚く切って、水に入れて、根が生えるまで毎日水をかえて育てます。根が生えたら土に植えて育ててあげると、やがて葉が茂り、花が咲き、種が収穫できます。人参の方が種まで育てるのは少しむずかしいようです。その時の気候などで、なかなかうまくいかなかったり、腐ってしまうことがありますが、是非挑戦してみてください。ここ数年流行っている「リボベジ」について、Youtubeなどでもわかりやすく解説されている動画があります。また、種は100円ショップでも入手できますので、まずはそれで育ててみるのもよいかと思います。

★質問3
例えば【かぼちゃ1個から何個の種がとれるのか】など、それぞれの野菜について知りたかったです。

★★先生の回答
うれしい質問、ありがとうございます。
例に出していただいた、「かぼちゃ1個から何個の種」がとれると思いますか。 お店でかぼちゃを買ってきて、実際数えてみてください。かぼちゃの種類や大きさによってもちがうと思いますよ。片っ端から調べてみるのも面白いかもしれません。ちなみに私も今回ミニトマトの実験をするので、毎日種を取り出して数えているうちにだいたいミニトマト1個に何個くらいの種が入っているかわかるようになりました。こんなに野菜に興味のある方なので、きっと他にも疑問に思うことがあるのではないでしょうか。疑問を持った野菜をまずはいろいろ観察すると「こうかな」という予想がたちます。そのあと調べたり、質問したりするとさらに楽しくなると思います。