すぎなみサイエンスLabo2023 第2回・杉並いきもの紙クラフト

すぎなみサイエンスLabo2023第2回は、荻本央先生による「杉並いきもの紙クラフト」です。杉並区にいる身近な生き物をよく観察する事、そして私達の周りの景色とのつながりについて考えてみます。


まずは「杉並で見たことのある生き物の名前を挙げてみよう!!」1番多かったグループは19個!2分間で良く挙がりました!では、それは具体的にどこで?何をしていた?と、先生はただ見るだけでなく、その周りの環境と生き物の暮らしや生態をつなげて考えるヒントをくれます。そして「けしき」のクラフト。杉並区内の公園や住宅街、駐車場や畑など、区内の様々な風景をイラストにしてあります。それを組み合わせて、では、どんなところにどんな生き物がいるのか、蝶を例に考えてみよう。そこで作る蝶のクラフト。アゲハにアオスジアゲハ、カラスアゲハ、ゴマダラチョウ。蝶の羽は4枚からなっていて、下の羽から重ねていくと綺麗に仕上がります。表と裏で色や模様が違うね!まるで紙には思えない、綺麗な蝶の誕生です。
次は、鳥です。例えばセキレイはどこで見かける?スズメは?杉並区でも見る事ができるコゲラのクラフトを作ってみよう!お土産にもらったシジュウカラとスズメはお家で作ってね。


それぞれがいる景色が違うのは、その中に何か大事なものがあるから。みんながどういう景色をえらぶかでどんな生き物がいるかわかる。生き物を見かけたら、まず周りも見て、何でここにいるのかも考えてみてください。いつもの景色をもっと楽しんでみよう!夏休み、どんな生き物に出会えるかな??

すぎなみサイエンスLabo2023 第1回・鳥っ!

いよいよ今年度の「すぎなみサイエンスLabo2023」が始まりました。今回も200名を超えるたくさんのご応募を頂きました。ありがとうございました。残念ながら落選となられた方、また次回10月、ぜひご応募お待ちしております。

さて、1回目は「鳥の世界へようこそ!!鳥のヒミツ教えます」です。まずはみんなでカラスになってみよう!あっという間にあちこちにハシブトガラスが出現し、鳴き声の大合唱。場が和んだところに、鳥への愛情が溢れ出る岡安先生の流れるようなトークで、次々と鳥のヒミツを教えて頂きます。羽の色は色素構造が壊れなければ何年たっても綺麗なままなんです!キジの羽根(青色)がみんなに配布されました。お家のハンマーでガンガン叩いてみてください。色が消えますので試してみましょう。えぇぇ~やだ~もったいない!

そして、今回の目玉はシマフクロウの巣箱。20キロほどある実物を、先生が台車で運んできてくれました。中には・・小さな雛がいます。巣箱も大きいけど、実物大の写真も大きい!各自配布された3枚のパーツを上手に張り合わせて、実物大のシマフクロウと自分の背と比べてみよう。

次は、実物と色や羽の数が同じスズメやシジュウカラの工作。目に命をいれて(目に●を描く)、指を動かすと鳥が羽ばたいてくれました。先生が、人間の身勝手な乱獲や環境破壊で絶滅寸前までいった種類の再生が、どれだけ難しいことかお話しくださいました。例えば先ほどのスズメ。むかし中国では、稲作のお米を食べてしまうため大々的に駆除したことがありました。その後、たくさんの害虫が発生して作物は大被害。このことから、スズメは害虫もたくさん食べていた事に気づいたのです。鳥と人の深い関係があったのですね。

休憩時間には、みんなで先生の周りを囲んで、次々出てくる羽根や剥製をそっと触ったり、巣箱を身近で観察したり。その後、元気に手を挙げてみんなの質問タイム。最後の質問「鳥の魅力って何ですか?」キターッ!!恐竜から鳥に進化した話など、ずっと聞いていられそうな魅力の数々でしたが、そこで修了証配布の時間になりました。今年度の試みとして、保護者の方にも、最後に先生から今回の内容を説明頂き、様子をご覧頂きました。いかがだったでしょうか?これからは、道端に落ちている鳥の羽根を拾っても、寛容な気持ちで子ども達の興味を見守って頂ければ幸いです。

すぎなみサインエスLabo「野菜のたねの図鑑をつくろう」

2月19日の「すぎなみサイエンスLabo2022」は最終回でした!あっという間の一年間、色々な「○○が好き!」なお友達が集まってくれましたが、集大成の10回目は「野菜大好き」な皆さんでした。

まずは、田中先生から「いつも食べている野菜の名前を挙げて、分類してみて」との号令に、「はい!キャベツ!」身近ですね~。と、出てくるでてくる!「すいか!いちご!」えっ?果物?いやいや野菜ですね。一番多かったチームは3分間でなんと31種類の野菜の名前を挙げることができました。

先生の答え合わせの後、いよいよ種子植物の種子について学んでいきます。種子植物は、どんな一生を過ごすのか、とても分かりやすい図を前に子ども達の目も真剣です。では、子孫を残すためどんな作戦があるのか。ミニトマトを使って、種の観察です。「わ、トマト嫌い・・」「これ見てるとおなかすいてきた!食べていい?」いやいや我慢しようか、とスタッフ。気づきもたくさん!先生が配ってくれたワークシートも字で埋まっていきます。じゃあ、周りのゼリーがあるのとないのでは、発芽に差があるのかな?先生が用意してくださった発芽の様子、12日間の違いを見るため、毎日種を準備して枯らさないようにして、これをゼリーの有るなしで10箱ずつ用意。先生、枯らさないように12日間は長かったですね・・・自分たちの子孫をより多く残すために、トマトがとった作戦には、①たねを衝撃から守る構造、②環境が整うまで発芽しない、③たねを運んでもらう、と3つあることをお話しくださいます。

そして、色々な野菜の種を使用して図鑑を作ります。まずはルーペで種の観察をして、先生が用意したとてもかわいい台紙に貼っていきます。「ブロッコリーとキャベツの種は見分けがつきにくいから、気をつけて!」本当にまるで同じ、でもよく見るともちろん違って、双眼実体顕微鏡でもその違いを確認します。ルーペの使い方は意外と難しく、みんな顔がテーブルにつくくらい一生懸命!図鑑にボンドでつけるのも、一粒ずつ載せていく子、ササっときれいに貼っていく子と、それぞれ趣の違う図鑑ができあがりました。お土産のゴマと豆苗の種、みんなのお家で大きな苗になるかな?

すぎなみサイエンスLabo 「鳥を知ろう!!」

すぎなみサイエンスLaboも本年度9回目を迎えました。本日のテーマは「鳥」。今回の参加者は「鳥大好き」小学生がたくさん集まってくれました。

公益財団法人・日本鳥類保護連盟から教えに来てくださった岡安先生の話はユーモアいっぱいで、おもしろおかしい鳥のお話に子どもたちも目を輝かせて引き込まれていました。先生が投げかけるマニアック?な質問にもすぐに答えられる子もいて、スタッフ一同もびっくり。本当に鳥が好きなんですね。そんな興味津々の生徒たちに、先生もテンションMAXで鳥の魅力を熱く語ってくださいました。

さらに、先生が持ってきてくださったたくさんの鳥のはく製、羽根、巣、卵などなどに子どもたちは興味津々。見て触って感じることで、より鳥について興味が湧いた様子でした。「鳥っておもしろいでしょ!そのうち、道に鳥の羽根が落ちてたら拾うようになるよ!」と先生。・・・なるかも~~。

2時間では語りきれないほど盛りだくさんな内容で、あっという間に時間が過ぎていきました。最後には毎回恒例の修了証を一人ずつ渡し、今回学んだことをそれぞれに書いてもらいました。「鳥の先祖は恐竜」「ふくろうは飛んだ時、音がしない」「世界最大のダチョウの卵が固いのはお母さん鳥の体重が100キロもあるから」「シジュウカラはイモムシを1年間に12万5千匹食べて人間の生活に役立ってくれている」「カラスは鼻毛?!がびっしりある」「ハシブトガラスはマヨラー!」

うーん、鳥っておもしろい!!

授業が終わってもまだ先生の周りに集まってなかなか帰らない子どもたち。先生も熱心に質問に答えてくださいました。ありがとうございました。

次回のLaboはいよいよ今年度の最終回です。お楽しみに!

すぎなみサイエンスLabo J:COM放送

1月29日に行われました、すぎなみサイエンスLaboの「鳥を知ろう!!」の回にJ:COMの撮影が入りました。放送日は2月1日18時、20時30分、22時30分、2日10時の4回放送されます。J:COMがTVで見れない場合は地域情報アプリ「ど・ろーかる」で1週間ほど視聴可能です。

是非ご覧ください!

なお、「鳥を知ろう!!」の回の様子は次回のブログで詳しくお伝えいたします。

取り急ぎ、お知らせでした!

すぎなみサイエンスLabo「草木染」

12月のすぎなみサイエンスLabo は「草木染」です。

いつも目にしている木の葉っぱや花の色、自然なものを彩る様々な「色」を、好きな布に取り込むことはできるのかな?そんな疑問から草木染めを始めた横山先生が、相棒の笹本先生と一緒に教えてくださいました。

まずは、ぐつぐつお鍋で草木を煮出します。今回は小鮒草(こぶなぐさ)。「う・・くさ~い・・」「畳みたいな匂い」「ハーブティーみたいで好き~!」とハンカチで鼻を押さえたり、クンクンしたり・・匂いには好みがありますね!

10 分ほどでパットにあけると、葉っぱの色そのままが!無事色が出て横山先生もホッとしたところで、しばらく綿・絹・麻を漬け込みます。そのあとはみょうばんを使用して媒染(焙煎ではないですよ)、また抽出液に戻して、と作業を繰り返します。待っている間に、麻の木の皮をはいだり、綿の実から種を取り出したり、植物性とウールなど動物性の自然の布についても学びます。
そうそう、自分で持ってきた綿のバックやタオルをつけてみたお友達も。結果、とって
もきれいな黄色に!大成功!

質問コーナーでは、紀元前から染色が行われたと聞き、スタッフも太古の昔に身の回りの自然から色を頂いた人間の知恵に、感慨を覚えた時間でした。人工的な色も綺麗だけれど、自然な色もやっぱり素敵ですね!

すぎなみサイエンスLabo「音のはなし 空気の流れ 笛を作ろう」

本日のすぎなみサイエンスLaboは「音のはなし 空気の流れ 笛を作ろう」というテーマです。音と空気の関係、なんとなくわかりそうだけどうまく説明できない・・・そんなモヤモヤを先生がたくさんの笛や道具を使って説明してくださいました。

説明から気づいた事。「はい!太さで音程が違う」…よく難しい言葉を使って気づけたね!と先生からお褒めの言葉。

映像では、口にくわえた透明なクント管の中を、発泡スチロールの粒がまるで大小さまざまな波のように、先生の声にあわせて動く様子が!声(音)は、空気をふるわせてるんですね、先生。

さて、後半戦はいよいよ笛づくりに挑戦です。小さな竹筒に穴をあけ、もう一つの竹筒と合わせながら空気を送って音の鳴る位置を探します。この作業がなかなか大変!筒は指で押さえないといけないし、位置を微調整しながら空気も送る・・・スタッフ総出のお手伝いでは足りず、気付けば今日Laboで初めて会ったお友達とみんな一緒に協力しながら、あちらこちらで一生懸命に笛を作る姿がとても印象的でした。苦労して出来上がった笛の音色は、どの音もとてもキレイな音でした。

修了証のコメントには「とても難しかったけどすごく楽しかった」と書いてくれているお子さんも。難しいことに挑戦して成し遂げた時の喜びを味わってくれていたら、スタッフ一同とても嬉しく思います。

すぎなみサイエンスLabo 「浮力のはなし 浮沈子を作ろう」

今年度のすぎなみサイエンスLaboも後半戦に入り、本日は第6回「浮力のはなし 浮沈子を作ろう」を開催しました。  

「ふちんし」?子どもたちにとってはいきなり聞きなれない言葉です。水いっぱいのペットボトルの中に試験管を逆さにして重りを付けたものを入れて触りながら先生の説明を聞きます。ペットボトルをグイっと押すとひゅ~んと沈む試験管。「グイっと押したとき、水と空気だったらどっちが縮みやすいかな?」の質問をヒントに答えを導きだそうとする子どもたち。皆とても積極的でたくさんの意見が飛び交いました。

ちなみにこの試験管を入れたペットボトルの装置は「ひえじぃ〜」こと檜枝先生のアイデア!ペットボトルをグイっと押すと試験管の中の空気が縮む様子がよくわかります。「百聞は一見にしかず」ですね。

浮沈子の仕組みがなんとなくわかったところで、今度は実際に「マイ浮沈子」を作ります。

浮沈子となるお魚の、中に入れる微妙な水の量がポイントです。最後にお魚やペットボトルに色を塗り、中にお宝となるキャンディビーズ(プラスチックのおもちゃ)を入れて完成!カラフルで楽しい浮沈子にお宝をゲットさせるゲームをチーム戦で行い、最後は大いに盛り上がりました。

修了証には「お母さんに教えてあげたい」「理科をもっと学びたい」などなど、みな前向きで積極的な意見を書いてくれました。興味を持ってくれてスタッフ一同嬉しい限りです。

またのご参加を是非お待ちしております。

すぎなみサイエンスLabo 水と油はなぜまざらない?

本日はすぎなみサイエンスLabo第五回「水と油はなぜまざらない?海のアート」を開催しました。土砂降りの中、「お休み多いかな?」と心配していたスタッフですが、今日も沢山の参加者が来てくれて嬉しい限りです!

最初の実験「炭酸マグマ」。油と食紅で赤くした色水を混ぜると、ゆらゆらした油がきれいに水と分かれて、それだけで「きれ~!」そこに炭酸入浴剤をポトン。すると、あちこちで歓声が!炭酸マグマ噴火がおこります。桜島の噴火のようだと感想を言ってくれた子もいましたが、まるで生きてるように泡がぶくぶく湧いてきます。

更に緑色の色水と油で、今度はスポイトを使って水玉を作成。「黄色が欲しい!」「赤も~」と色々な水玉が油の中に浮かびます。タピオカ?まりも?そこに台所洗剤を入れるとあら不思議!おいしそうなメロンソーダやばえるいちごジュースが出来上がり。中にはコーラのようなグループもありました。

最後に海のアートを作りました。ジップロックに青い色水と油を入れるときは同じ班のお友達と協力し合って慎重に。水と油が混ざらないおかげで、ゆらゆらした水面下の様子を再現でき、一人ひとり違う個性豊かな海が沢山できました。

水と油が混ざらないのははぜか?早内先生だけでなくひえじぃ~も解説してくれました。ぜひお家でもプリントで復習してみてくださいね。

すぎなみサイエンスLabo 竹とんぼ

今日のテーマは「竹とんぼはなぜ飛ぶのか」。

本物の竹を使って世界に一つだけの竹とんぼを作ります。

工程はさほど多くないものの、丁寧に作業しないと上手に飛びません。やすりをかける手首のスナップも真似しながら、真剣に作業します。

ちょうど完成した頃、気になるお天気も味方してくれ、せーのっ!えいっ!クルクルと空高くあがる竹とんぼ。

一番高いと3階の教室辺りまで。あれ?飛ばない・・という子には中村先生が「軸の方に飛ぶんだよ」とお手本。飛ばした竹とんぼのキャッチも上手になったころ、教室で振り返りの時間になりました。

「なぜ飛ぶのか」班ごとに一生懸命考えます。中村先生からは「軽いこと」・「羽根材が良くひねられていること(空気をよく押せる)」・「バランスがとれていること」の三つが揃う事を教えて頂き、みんなが上手に飛ばしていたとお褒めの言葉もいただきました。

明日から学校のお友達も。夏休み最後の思い出にぴったりでしたね!